LOGIN初めてのキスが愛する人で本当に幸せ。
「ふふっ、顔が真っ赤だ」「仕方ないのです!初めてなのですから……」
「ふーん。ヤヌシュ君ともしたことはないの?」
ヤヌシュとは本当に友達の関係だったし、向こうに子供だと言われていたので、そういう雰囲気にすらならなかった。この年になってキスが初めてなんて、引かれてしまうかしら。
「ヤヌシュともした事はありませんわ。この年で初めてなんて、恥ずかしい」「恥ずかしがることはないよ、誰にでも初めてはある。ティナにとってその相手が私で、本当に光栄だよ」
いたたまれなくなって顔を背ける私に向かって、これでもかと優しい言葉をかけてくれるので、ゆっくりとドミニク様の方を振り返りながら「本当に?」と聞き返してみる。 「本当だよ、これからはティナの初めては全部私になるという事が、嬉しくてたまらない」 優しい笑顔で言ってくれていたにも関わらず、ドミニク様の瞳に一瞬だけ怪しい光が宿ったように見えて、私の全身がゾクゾクしてきた。 「私はこう見えて独占欲が強いんだ。私以外の者が君に触れるのもこれからは慎んでもらわないと」 そう言ってまた私の顔を引き寄せたかと思うと、先ほどのように最初は触れるだけの口づけだったのに、唇に吸い付いたりしている内に突然ドミニク様の舌が割り入ってきた。 「……んっ……ふ…………ぁ」 変な声が漏れ出てしまい、恥ずかしい……! でもそんな私の気持ちをよそにドミニク様の舌は動きが激しくなり、どんどん口内を蹂躙していく。これが大人の口づけなの?
淑女教育で閨の勉強も済ませているけど、実際に体験するのとはわけが違う。
そうして名残惜しい気持ちを残して離れた唇からは、甘い吐息が漏れる。
「ふふっ、リンゴみたいに顔が真っ赤だ。こういう時は鼻で息をするんだよ」 優しく微笑みながら教えてくれたのも束の間。すぐにまた唇が重なり、口内はドミニク様でいっぱいになっていった。
まるで彼の独占欲をぶつけられているかのよう……つい先ほど婚約したばかりなのに、こんな展開が待っているなんて頭が全然追い付いてこない。
ドミニク様は私の事をずっと子供扱いしていると思っていたから。
これは大人の女性になる為に必要な事……彼によるレッスンを受けているような気持ちになって、この状況に身を任せようと思った。
じゅるじゅると唾液を吸われ、室内には私たちがキスをする音だけが響き渡っている。
下に両親がいるのに自室でこんな事をしている事に背徳感が溢れてくるけれど、それが余計に私を興奮させていった。
「ん…………美味しい。すっかり蕩けた顔してる」
「え、あっ……」
ずっと好きだった人に大人のキスをされて、幸せ過ぎて表情に出てしまっていたのね。少し恥ずかしかったけれど、嬉しくてそんな事すらもどうでも良くなってしまう。
そんな私に愛おしむ目を向けて見つめてくるドミニク様。
勘違いしちゃダメなのに――――婚約はしたけれど、彼から愛していると言われたわけではない。ドミニク様の心の中にはずっと奥様がいるのだから。
私が頭の中で色々と考えていると、見透かすかのようにドミニク様が私の首筋にキスをしてきて、鎖骨や胸の近くなど、様々な場所にキスを落としていく。
どうしても声がもれ出てしまう私は、下にいる両親に聞かれてはいけないと必死に声を我慢した。
「…………っ……ん…………」「ティナ……声を聞かせて」
「っでも、下に両親が…………っ……」
ドミニク様は私の胸元に手を這わせ、乳房を弄り始めた。
「ひゃっ……!」「柔らかい……」
大好きな人が、自分の乳房に顔を埋めながら抱きしめてくる。そして服の上から先端を口に含まれ、舌で転がして舐ってくるから、自然と腰が浮いてしまう。
こんな普段誰にも見せないようなところまで暴かれて恥ずかしくて堪らないのに、私の体は喜びに震えるように彼に胸を突き出していた。
「腰が浮いちゃっているよ。立ち上がって私に胸を押し付けているみたいだ。凄くいやらしくて可愛い……」
「ちがっ」
次の瞬間、彼の右手で乳房の先端をぎゅうっとつままれてしまう。その刺激にたまらなくなって、大きな声が出そうになるので咄嗟に手で口を覆った。
「ん~~っ……っ……ん、んっ……!」 ドミニク様が片手を私の背中に回して支えてくれてはいるものの、気持ち良さで私の上体はすっかり仰け反っていた。相変わらず乳房の先端をずっと舐っていて、快感の逃げ場がない。
どうしたらいいの…………すごく気持ちいい……こんな乱れている自分をドミニク様に見られているのが恥かしくて堪らないのに、体はもっとしてほしいとおねだりするように彼に差し出している。
触られているのは胸なのになぜか下腹部の辺りがきゅうっと疼いてきて、腰がいよいよ浮き上がってしまう。
そこへドミニク様の両手がお尻に伸びてきたのだった。
「やぁ……っ」 胸の先端を舌で刺激しつつ、やわやわと両手で臀部を揉みながらシュミーズドレスの裾をたくし上げ、お尻の方からぬかるみに指を入れてきた。 「ひゃっ……んんっ……」 そんなところ、触ったら汚いのに――。初めての刺激に思わず声が漏れ出てしまったことを恥ずかしく感じていると、秘所からくちゅりと水音がするのをドミニク様が確認して、私に笑いかけてきたのだった。
「しっかり濡れているね。ティナも気持ち良くなっているみたいで良かった。今日はここまでにしよう…………婚約したばかりだし、まだまだ2人の時間はあるから」 ドミニク様は私の額にキスをして、一方的に終わらせようとしてきた。何もかも初めての事でここから先に進む事に多少なりとも不安を覚えていたのは確かだった。
でも――――
体はとても残念がっているのが自分でも分かって、動揺してしまう。
与えられた快感が体中に留まり、発散し切れずに突如終わってしまったのだ――――
どうしたらいいの、このまま終わってドミニク様が帰ってしまわれるなんて――――想像しただけでも耐えられそうもない。
こんなはしたない婚約者は嫌かしら……でも散々胸を弄られて、体はすっかり熱を帯びてしまっていたし、下腹部の疼きをどうにかしてほしくて必死にドミニク様のシャツにしがみ付いてしまう。
「…………このまま、帰って……しまわれるのですか?」 私は上目遣いで彼に、帰らないでと心の中で懇願していた。どうしていいか分からずに体中の熱を持て余していた私をドミニク様が見やると、彼は大きなため息を吐いて、私の胸の谷間に顔を埋めてくる。
「はぁ…………そんな顔は反則だよ、ティナ。……分かった、最後まではしないけど、私もこのまま帰る事は出来そうにない」 まだ帰らないでくれると言ってくれて嬉しい気持ちでいっぱいになり、胸に埋められているドミニク様の顔をぎゅうっと抱きしめた。嬉しい、もう少し一緒にいられる。
まだ離れたくない――――
私を抱きしめていた彼の手が前から秘所に移動し、下着の間から滑り込ませてきた指が叢をかき分けた。そして一本の指が蜜口からゆっくりと中に挿入ってきたので、突然与えられた刺激に体はビクンッと跳ね上がる。
「あ、あっ……はぅ…………ああっ……」 ビクビクと体が反応する度に彼の指が中をかき混ぜ、私は胸を突き出し腰を浮かせ、あられもない体勢でただドミニク様にしがみつくしかなかった。私たちが話しているところに、華やかな声が聞こえてくる。 「クリスティーナ、ドミニク様も。お待ちしておりましたわ!」 「シェリアン様!」 声をかけられるまで全く気付かなかった……というのもシェリアン様も仮装していたからだ。 全身真っ青の衣装に髪も水色のウィッグを着け、ベネチアンマスクを装着している。 「おとぎ話に出てくる雪の女王、でしょうか?」 「ご名答!見ているだけで寒そうでしょう?うふふっ」 「とても素敵です!本当の女王様のようですわ!」 「ありがとう」 王族であることも相まって、お世辞でもなく本当の雪の女王そのものに見えてしまう。 私の言葉にご機嫌ではしゃぐ姿も可愛らしい——。 「クリスティーナは猫ちゃんかい?」 「殿下?!」 ドミニク様に似た声に振り向くと、そこには魔王のような姿のディクセル王太子殿下が立っていたのだった。 シェリアン様と同じくウィッグをかぶっていらして、頭から角が生えている。 顔にはもちろんマスク……絶対に誰か分からないわ。 恐らく魔王様の仮装かと思い、臣下のように首を垂れて挨拶をした。 「魔王様、ご機嫌麗しくお過ごしでしょうか」 「フッ。我に跪くがよい」 「……うふふ」 「ははっ」 私たちは仮装した役になり切って会話を楽しんだ。 こういう行事の時はお互い身分を明かさずに無礼講が礼儀なので、私も殿下相手だけれど気さくに話すことができる。 「ねぇ、クリスティーナ。一緒に踊ろうよ」 「え?」 「叔父上、いいですよね?」 ディクセル殿下はドミニク様をジッと見つめた。 その目は真剣で
「はぁぁっ、も、イクッ……」 快感がどんどん押し上げられ、いよいよ達してしまいそうになった。 その時、彼の顔が秘所から離れてイけなくなってしまう。 「あ……どうしてっ」 「言ったでしょ、躾だって。勝手にイってはいけないよ」 「そんな……!」 嘆いている暇はないと言わんばかりに、二本の指が溢れ出る蜜を絡ませながら蜜壺に侵入してきた。 そしてその指は的確に私の弱い箇所を刺激してくる。 「君はココが弱いんだよね」 「あ、あっ、だめぇ、声、でちゃうぅ」 「可愛い私の猫……どうしても声が我慢できないの?」 「だって、ドムのぜんぶ、きもちいぃから……むりっ」 「君って子は……っ」 性急に口づけられ、中を激しくかき混ぜられていく。 息苦しさが快感に変わり、頭が真っ白になる。 「ふ、む、うんんっ……~~~!!」 体がビクビクと跳ね、彼の指をこれでもかと思い切り締め付けていく。 中から引き抜いた自身の指を舐めているドミニク様——。 その蜜を自身の熱棒に塗り、私の秘所にあてがった。 「結局煽られてしまったな」 「煽ってません!」 「君が可愛すぎるのが悪い」 「そんなことは……」 「ほら、ご褒美だよ」 あてがわれた蜜口から一気に中に挿入ってきた怒張は、最奥に達した時、さらに質量を増した。 彼が中で脈打っているのを感じる……私で気持ちよくなっているのが嬉しい。 「ドム……もっと私で気持ちよくなって」 「ティナッ」 私の名を懸命に呼びながら抽挿し、腰を打ち付ける音が響き渡る。 お互いに獣になり、快楽を貪った。 「ふ、くぅんっ……あ、はぁっ」 「淫らで可愛い私の魔女……っ」 ふと彼の額に視線を移すと、魔女の証がほんのり浮かんでいた。 私のドム……あなたは私の……私だけのもの。 思わずその証にキスをすると、彼の体がビクビクと跳ね、楔がまた大きくなる。 「あ、ああっ」 彼から漏れ出る声がとても色を帯びていて、下腹部が性急に切なくなっていった。 まるで子種を欲しがっているかのように——。 やがて互いの熱が弾け、ほぼ同時に達したのだった。 「はっ……はぁっ……あぁ」 馬車の中はお互いの荒い息遣いで、湿気が充満していた。 きっと今、窓は曇っていると思う……でもそんなことはどうでもよくなっていた。 「ド
慰霊の日、当日。 私とドミニク様は用意してある衣装を身に着け、ベネチアンマスクも顔に装着していた。 正直パッと会っただけで誰なのか判断するのは難しいわね。 王宮に集合にしていなければ、恐らく皇帝陛下であっても気付けないのではと思う。 「ティナはマスクをしていても美しさが隠しきれてないね」 「そんなことは……っ」 「私は獅子だから、可愛い猫を食べてしまいたくなるなぁ」 「もう……ふざけないでください」 「ははっ」 王宮へ向かう馬車で、ドミニク様はご機嫌だった。 そういえば慰霊の日を共に過ごすのは初めてかもしれない。 幼い頃からのお付き合いだけれど、こういう行事に一緒に参加したことはなかったもの。 もしかして、ご機嫌なのはそれで……とか? 「ドミニク様、一緒に行事に参加できて嬉しいですか?」 「それはもちろん!この日のために用意したんだから、仮装した君を見られてとても満足しているよ」 「そうなのですね。私は満足そうなドミニク様が見られて嬉しいです!」 馬車の中でも彼の膝に乗せられて少し恥ずかしいと思いつつ、車窓から外の景色を覗き込んだ。 王都の街では民も仮装し、道行く人々が露店で購入したものを頬張ったり、踊ったり……皆が各々慰霊の日を楽しんでいる。 夜の街の明かりが煌めき、とても幻想的な雰囲気を醸し出していた。 「綺麗……慰霊の日に外に出たことがなかったので、初めてがドミニク様となんて夢のようです」 今思えば両親は魔女のことがあったので、私をあまり外に出したくはなかったのだと思う。 年の近い友人もいない私が、祭りなどに出歩くこともなかったのだけど。 かと言ってドミニク様をお誘いする勇気もなかったし、何より私にはヤヌシュがいたから。 でもヤヌシュから誘われることはなかった。 お茶に誘っても嫌な顔をされるくらいだったので、自分から誘う勇気は持てなかったのもあり、自分から誘うこともしなかったのだけど——。 それが今、長年片思いしていた人と一緒に参加しているなんて……人生は何が起きるか分からないものね。 そう思いながら景色を楽しんでいたのに、突如ドミニク様が窓のカーテンを閉めてしまう。 「ドミニク様……?」 「私の姫は外の景色に夢中なようだけど、私は君に夢中なんだ」 「え……あ……っ」 突然マスクを外したド
「我にとって人間を受け入れることも容易ではない。まだ求婚されたことも受け入れられないのに、しょ……しょや…………~~~っ!」 「でも、ダンも皇帝陛下のことを好きなのではなくて?さっきだってとても優しい目をしていたわ」 「だから問題なのだ!シルベリオは皇帝になりうる男だった……結局皇帝になったしな。その伴侶が黒の魔女となれば呪われた皇帝と揶揄される。白の魔女はいい魔女として伝えられているが、黒の魔女はそうではない」 「あ…………」 私は彼女の置かれた立場を全く理解していなかった。 黒の魔女としての立場を——。 そして人間と共存すると言ってエデンを離れた白の魔女とは違い、エデンをずっと守ってきた彼女が人間と生涯を共にするというのは、とても勇気がいる選択なのだ。 でも——。 「それでも、あなたの中にはずっと陛下がいるのだから、その気持ちを大事にしてほしいの」 私はダンの隣に座り、彼女の頭を抱きしめた。 その小さな体にこの世界を背負い、自分の気持ちを閉じ込めていたなんて。 私がそばにいなくなったことで、彼女にとてつもない負担をかけてしまっていたのだ。 「独りにしてごめんなさい、ダン」 「別に、寂しかったわけではない……大変だったがな」 「ふふっ。そうよね、これからは私も力になれるから」 顔を上げた彼女は、少しスッキリした表情をしていた。 「仕方ない、折を見てあやつに会ってやるか」 「本当?!嬉しい……とても喜ばれるわ!」 「ふん。まだ解呪するための決意はつかぬが……会うだけならいいだろう」 なんとなく彼女の表情が嬉しそうに見える。 お互い好き同士なんだもの、会えるのは嬉しいわよね。 「でも、一緒に暮らしていた期間が長かったのに陛下とダンが、まだ……だったのね」 「……っ!お主もだろうが、そう簡単に初めてを捧げたりはしない!」 か、可愛い……見た目が幼女なのもあるけれど、ダンはそういうことには奥手なのね。 それに人間と関わらないように生きてきた彼女にとって、もしかしたら陛下が初恋の相手なのかもしれない。 皇帝陛下も彼女の貞操を守っていてくれたなんて、誠実なお方なのだわ。 そう思っていたのだけれど。 「シルベリオは最初は良かったのだが、求婚してきてからは貞操を守るのに必死だった……あやつは油断ならぬ!」 「そ、そうなの
執務室でも良かったけれど、ここが一番落ち着いてお話ができる。 ダンからもらった魔道具の笛を机から取り出し、思い切り吹く。 相変わらず音はしない。 でもきっとダンには聞こえているはず——。 そして家でをした時と同じくらいの間で、彼女が瞬時に目の前に現れたのだった。 「ダン!」 「あれから十日ほどしか経っておらぬが……また夫婦喧嘩か?」 若干呆れた表情のダンが、私とドミニク様を交互に見やった。 私たちは視線を合わせ、少し気まずい空気が流れる。 でも今はそんなことを気にしている時ではない。 「今回は違うの。陛下の……シルベリオ皇帝陛下の件でダンに聞きたいことがあって」 ——ガタッ!—— 突然ダンが体勢を崩し、机にもたれかかっている。 明らかに動揺しているわ……どうしたのかしら。 「皇帝陛下が物凄くダンに会いたがっているの」 ——ガタガタンッ!—— さらに体制を崩すダン……床に突っ伏してしまうのではないかというくらいに。 皇帝陛下のお話はご法度なの……? 「ダン……大丈夫?」 「だ、大丈夫だ…………少し驚いただけだ」 全然少しには見えないんだけど。 起き上がるのを手伝いながら、彼女の様子を窺う。 なんとなくだけど顔が赤い感じがするような……? 二人が知り合いなのは知っているけれど、どういう関係なのだろう。
「ん……っ」 朝陽の眩しさに目が覚め、まだ瞼は重いもののゆっくりと開いた。 目の前には愛する人が寝息を立てて眠っている。 ドミニク様……毎日お顔を見ているはずなのに、毎日ときめいてしまう。 私は昨日白ワインを一気飲みして倒れ、ドミニク様に運ばれてこのベッドで……はしたないことをしてしまったのを思い出し、恥ずかしくて枕に顔を埋めた。 皆が集まった王宮であんな風に乱れるなんて……! 「私の姫は朝から百面相かな」 「ドミニク様!起きていたならお声をかけてください!」 「ふふっ。可愛くてつい眺めてしまったよ。おはよう」 力強い腕に引き寄せられ、一気にドミニク様の温もりに包まれた。 体中に幸せな気持ちが染みわたっていく——。 「おはようございます……」 「体調はどう?」 「もう大丈夫です。ぐっすり眠れましたので」 「昨夜無理させてしまったかなと思ったけど、よかった」 またしても昨夜を思い出し、顔に熱が集まってくる。 絶対に赤くなっているに違いない。 恥ずかしくて顔を上げられずにいる私の耳元で、ドミニク様が昨夜の酒宴での話をし始めたのだった。 「昨夜皇帝陛下から、私が王族に戻ったらイースナビア帝国に短期留学しに来てはどうかと話があったんだ」 「留学?それは、どのくらい……」 「それほど長くはないと思う」 ドミニク様が帝国へ……イースナビア帝国へ行くこと自体は問題ないと思う。 私の中で引っかかっているのは、セリス嬢のことだ。 あのお方は明らかにドミニク様のことを想っている。
中に入れた彼の指がグイッと曲げられ、一か所をトントンし始める。 指の動きに合わせて、体中に電流が走ったかのような感覚に襲われ、嬌声が大きくなっていった。 「あ?や、ソコ…………だめっ…………あぅ……ひっ、あぁっ……!」 「ここが気持ちいいんだね、もっと気持ちよくなっていいんだよ」 「あぅ……あ、あっ……何か、キちゃう……~~~っ!」 今まで感じた事のない快感が襲ってきて、必死にドミニク様の頭にしがみついた。 そして体が激しく痙攣したと同時に、目の前でチカチカと火花が散っていく。 「ふっ……んんっ…………」 今のは何? さっ
「ティナとヤヌシュ君の婚約は、陛下の了承の元、解消する事が無事に決定したよ」 婚約破棄騒動があってから2日後、お父様が朝の食事の席で私に報告をしてくれた。 「そうですか」 お父様からの報告にとてもホッとしている自分がいる。 あんな事があってこれ以上婚約者でいる事は不可能だし、何よりお互いに想い人がいる状態なのだから、この婚約は解消した方が良かったのよね。 ヤヌシュの方にはナタリア嬢のお腹に彼の子供が宿っている。 不誠実な事をしていたとは言え子供に罪はないから、彼らの幸せを祈る事にしよう。 「まさかもうお相手のお腹に子供がいるとは驚きだけどね……」 私はこの婚
バタバタと王宮内を走り抜ける。 たしか裏庭にガゼボがあるから、早くそこへ行きたい……ほとんど人通りのない廊下を通り抜けて裏庭のガゼボにたどり着く。 そして中にあるベンチに座り、項垂れた。 「はぁ……はぁ…………っ」 荒い息を整えて、今の状況を頭の中で整理してみる。 一緒にいたナタリアという女性と結婚したいから、私との婚約を破棄したいと言うヤヌシュの顔は、今まで見た事もないくらい真剣で蕩けるような表情だった。 私には決して向けられることのなかった顔――。 本当に真実の愛を見つけたのね。 それは幼馴染として祝福してあげなければならなかったのかもしれない。 ただ、何もあの
王家主催の夜会当日―――― 両親に無理を言い、今日はとびきりオシャレをさせてもらった。 ごくごく薄い水色を基調としたプリンセスラインのドレスに、腕はオフショルダータイプのパフスリーブで、胸元は大胆にあけてみた。 髪は綺麗な真っすぐのホワイトブロンドだと両親にもよく褒められるので、あまり結い上げずにブルーグレーの蝶のモチーフの髪飾りだけを着ける。 首元には派手すぎないジュエリーと扇を持ってエントランスに向かうと、ドミニク様がすでに迎えに来てくれていて、私を階下で迎えてくれた。 「ティナ、凄く素敵だよ。見違えた……すっかり大人の女性だね」 ドミニク様は私のドレス姿







